アズログ

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僕が「お金の奴隷解放宣言」に反対する7つの理由

こんにちは、アズマです。

昨日、「僕が「お金の奴隷解放宣言」に賛同する3つの理由」というタイトルでブログを書きました。
azlog.hatenablog.jp

要約すると、「最初から最後までしっかり読んで理解すると、それなりに考えた結果あの形で無料公開になったわけだし、決して悪いことばかりではないよ」みたいな内容です。

実際、作品を読みたい人のことを思い素早く行動に移したことに僕は賛成です。
ですが、前回のブログの内容を最後まで読んでいただけたでしょうか。



そうです。全てに賛成という訳ではありません。
小さなことではあるのですが、雑な対応や行き届いていない部分が積み重なってきたので、今回はそれについてまとめました。

その1. 「お金の奴隷解放宣言」というネーミングセンス

奴隷ってそもそもなんやねん。
もうご本人のドヤ顔が目に浮かびます。
お金が壁にはなってるけど別に悪者ではないでしょ、ていう。

その2. 沢山の人が関わってるのに「まぐれあたり」とか言っちゃう

失礼極まりないっすよね。
だって関わってる人たちは皆「売れるぞ!!」とまでは言わなくても「色々な人に見てもらえるように頑張るぞ」って気持ちで作品を作りあげてるわけじゃないですか。
それをさも「なんとなく友達と録った面白動画が1万RTいっちゃったー」みたいなノリで言われたらふざけんなってなりますよ。

その3. そもそも言葉が汚い

「お金が無い人には見せませーん」ってナンダ?
糞ダセー。

上記とかもまさにそうなんですけど、基本的に子どものために絵本を書こうって人の言葉ではないですよね。
炎上商法なのは存じていますが。存じていますが!

その4. クラウドファンディグのリターンが全て完了していない

この作品、クラウドファンディングで集めた資金によって作られたそうですが、リターンの本がまだ届いていない出資者の方がいるそうで。
それは順番が違わないですか。
ただ確かに、リターンの本も用意できない状態であれば小学校や図書館に寄贈なんてはるか遠くのお話じゃないかとも思ったり。

その5. 共同制作をした人にことわりもなくアップする

無料公開までに、出版社などとは話を通したようですが、この作品の絵を描いた作家さんなどには一切知らされなかったとか。
作家さんと西野さん側でもちろん契約はあって、絵を描くまでがお仕事、その後の権利は出版社または西野さん側みたいな取り決めもあったのかもしれません。
そうであれば、ルール的には何ら問題ないかもしれません。
でも倫理的な問題があるのではないかと。協力してくださった作家さんに対する礼儀の問題ですよね。

その6. 無料公開された記事には西野さん以外の名前が載っていない。

これについてもその5と同じ理由ですね。
礼儀として載せるべきという問題が一つ。
また、この本をもとに他の作家さんにも興味を持つ人が現れたかもしれません。
その可能性を剥ぎ取っているような気がします。

その7. 追記をしれっとやる

昨日書いた記事では、

…てなワケで俺は無料にするけど、その代わり他のクリエイターに「西野はタダにしたんだからおまえもしろ」なんて絶対言っちゃダメよ。

この追記には肯定でした。というかこの追記自体には今も肯定です。
ですが、「これは人から指摘されて気づいたことですが、」くらいの書き足しはあっても良かったかもしれないのかなと。
これについては僕も言われてから気づいたんですけどね。

まとめ

と、前回は長々と書いたのに対して、今回は手短に理由をあげました。
だって7つも真面目に書いたら面倒だし。他の人も考えていることだし。
今回の無料公開にあたって、ブログの文章を読んで不快感を感じた人は皆同じように小さな「もやっと」感が積み重なったものかと思います。
ただ、その小さな原因に共通して見えるのは、

  • 炎上商法がしたい
  • 関係者に対する敬意がない

というものが見えるからではないでしょうか。
特にクリエイターとしてお仕事をされている方々が皆批判的なのもそこに通じているのかと思います。
安い給料で「言えば作ったものが出てくるマシーン」みたいに扱われたらそりゃ嫌ですよね。

そして、もう一つの大きな要因は、

単純にキングコング西野が嫌い

だと思います。
これもツイッターで流れてきた意見なのですが。
わがもの顔で書いて申し訳ないです。

嫌いな人の行動って全部否定的に見ちゃう面って少なからずあると思うんですよね。僕はあります。
募金をしている姿をみて偽善者と感じるとかそういうのです。
バイアス的なものがかかって、悪い面だけを見てしまったり、その人の発言の意図を自分の中で捻じ曲げてしまったり、筋違いな批判をしてしまったり。
この点に関しては、行き過ぎると正しいものが見えなくなるから気をつけなければいけないと思いました。



今回の問題で、改めてクリエイターやその成果物に対するものの見方など考える機会になっているように感じます。
とりあえず、この問題を見て、「西野がやってんだからお前らも奉仕の心でやれ」とかいうクソみたいなクライアントが出てこないことを祈るばかりです。
西野さんのブログにもよくよく見るとちゃんと恩は受け取るだけじゃなくて返して回せって書いてあるしね。
今回が例外なだけで、基本的にはクリエイティブに対する恩はちゃんとお金で返してくださいお願いしますクライアントの皆様。